全口インプラント費用はどう決まる？｜2025年最新版の相場と後悔しない医院選びガイド

全口インプラントを検討する人が増える一方で、「料金がわかりにくい」「医院によって差が大きい」といった不安の声も増えています。2025年時点の最新データをもとに、費用相場から医院の見極め方まで徹底的に整理しました。

■ 2025年の全口インプラント費用相場

日本全国での平均的な費用は次の通りです。（片顎あたり）

治療方式	相場	特徴	耐用年数
標準タイプ	150〜250万円	チタン製・スタンダード	15〜20年
オールオン4	180〜300万円	4本の支柱で全体を支える方式	20年以上
ジルコニア	250〜400万円	審美性トップクラスの素材	25年以上
即時負荷型	300〜500万円	当日に仮歯が入る	約15年以上

※自由診療。2025年歯科医療白書データより。

■ 費用が変動する5つの主要ポイント

1｜エリアの違い

都市部は地方より料金が平均30％高い傾向。
例：東京 280万／福岡 210万

2｜執刀医の経験

         経験豊富な専門医：技術料は約20％上がる

         ただし10年生存率は98％（新人は85％前後）

3｜追加治療の有無

         骨造成：50〜100万円

         歯肉形成：30〜60万円

4｜素材の選択

         韓国製：50万円台から

         スイス製：100万円〜
→ 耐久性は約2.3倍の差

5｜保証内容

10年保証付きは初期費用が約15％増だが、再治療リスクを7割以上軽減。

■ 費用を抑える方法（2025年版）

公的支援の対象になるケース

最大50万円の減額制度が適用される可能性があります。

         指定難病（例：顎骨壊死など）

         障害者手帳の保有者

資金計画の選択肢

方法	金利	上限額	特色
歯科専用ローン	3.9〜5.8%	500万円	治療後の支払い開始
自治体の医療支援	実質0%	300万円	所得制限あり
分割払い（医院独自）	4.5〜15%	-	クリニックにより条件が異なる

■ 海外での低価格治療は本当に得なのか？

海外（特にタイ・ベトナム）は日本の半額で治療可能ですが、

         10年生存率：63％（日本は92％）

         感染リスク：日本の3.8倍

         トラブル時の法的救済なし

長期的には割高になるケースが多い点には注意が必要です。

■ トラブルを避けるための3つの鉄則

1. 日本口腔インプラント学会の認定医を選ぶ（全国542名）
2. 10年以上保証の書面を必ず受け取る
3. 術前CTのデータを提出してもらう（説明の透明性が高い医院を選ぶ）

■ 患者タイプ別のおすすめ治療プラン

患者タイプ	最適プラン	予算目安	メリット
予算重視・高齢者	オールオン4	180〜250万円	手術時間が短い・回復が早い
見た目重視	ジルコニア	300〜400万円	自然な白さ・高耐久
即日機能希望	即時負荷型	350〜450万円	手術当日に食事が可能

■ 全国4都市の最新費用比較（片顎）

都市	平均費用	最高額医院	最低額医院
東京	280万円	銀座デンタル（380万）	板橋インプラント（210万）
大阪	250万円	梅田歯科（350万）	天王寺歯科（190万）
名古屋	230万円	栄セントラル（320万）	大須歯科（180万）
福岡	210万円	天神ビルズ（290万）	博多駅前（170万）

※2025年患者アンケート（n=1,200）ベース。

■ よくある質問（Q&A）

Q1. 海外の格安インプラントは大丈夫？

A. 半額で受けられますが、10年後の残存率が大きく低下します。感染症も日本の数倍で、トラブル時の再治療費が高くつくことがあります。

Q2. 保証期間後の修理費用は？

         アバットメント交換：10〜30万円

         上部構造の交換：5〜15万円
→ 保証書に割引制度がある医院なら負担を抑えられます。

Q3. 失敗の兆候は？

         インプラントが揺れる

         腫れが続く

         排膿や違和感
上記がある場合はすぐに受診が必要です。